[Draft] WPF テロッパ

ダウンロード

本体

実行には Microsoft .NET Framework 3.5Microsoft .NET Framework 4.x の両方と Microsoft DirectX エンドユーザランタイム (June 2010) のインストールが必要です。

ソースコード(ソリューションファイル)

画面デザインを変更する場合はこちらのソリューションファイルを Microsoft Visual C# 2010 SP1 以降で編集してからビルドしてください。アニメーションの変更などより高度なデザインの場合は Microsoft Expression Blend 4 SP1 で編集してください。ビルドには Microsoft Visual C# 2010 SP1 以降 (と,もしかすると Microsoft DirectX SDK June 2010,Microsoft Windows SDK v6.0A 以降) が必要です。また,諸々の素材を Release フォルダに直接置いているので,VC# 2010 でデバッグ実行する際は,プルダウンメニューの [プロジェクト],[のプロパティ],[デバッグ] タブ,「作業ディレクトリ」の [...] をクリックして Release フォルダを指定してください。VS 2012/2013 の場合は,ツールバーの Debug を Release に切り替えてください。

Microsoft Expression Blend 4
Microsoft Expression Blend 4 または Microsoft Blend for Visual Studio 2015 でソリューションファイルを読み込んで Adobe After Effects,Adobe Flash と同じ要領でキーフレームを打つとテロップをアニメーション表示にできます。また,Blender,3ds Max,Maya などで三次元モデルを作成してテロップとして使用することもできます。

起動に関わる修正履歴

はじめに

概要

このソフトウェアはテキストファイルを読み込んでデスクトップ上にテロップのみを描画します。ハイビジョンキャプチャーカードのプレビューウィンドウの手前に,透過状態のウィンドウでテロップを表示すれば,十分に速い CPU と GPU であれば,双方をデスクトップ上でリアルタイムに合成できるかもしれないというものです。作ってはみたものの,手元にハイビジョンキャプチャーカードがないので未確認です。手元の環境では Blackmagic Design Intensity Shuttle for USB 3.0 で動作を確認しています。カメラとコンピュータの間の HDMI ケーブルを無線などで延長して,送出卓脇またはプロジェクタ脇またはモニタ脇にコンピュータを設置できる環境と位置関係を想定しています。

ドキュメンタリー番組の制作打ち合わせや映像制作実習の教材にご利用ください。打ち合わせで紙や黒板とこのソフトウェアを相補的に使えると番組制作の経験がまだない場合でも完成時の画が浮かびやすいのではないかと思います。

使用例

経緯

このソフトウェアは放送部の部活動で欲しかったテロッパが手に届くような値段ではなかったので,作ってみようと思い立って 2001 年頃から何度か作ってみたテロッパの 3 つ目です。手法は次の表の二番目にあたるものです。

作ったというかコンセプト検証用のポトペタのモックアップにウェブ上のサンプルコードを F-BASIC と VBA の知識で貼りあわせた感じです。野放図になっているクローンコードをまとめると数百行のはずですので,学校行事などの本番に投入する場合は新規に書き起こされることをおすすめします。

リアルタイム映像に文字を載せたいときの手法の比較 (2018 年現在)

手法

製品,実装

価格

タイムラグ

自由度

手間

利点

利点じゃない方

映像用 DSP によるキーイング

ローランド,ソニー,ブラックマジックデザイン製などの放送用ビデオミキサ,スイッチャーなどと PowerPoint の組み合わせ

高〜極めて高い

ほぼない(内蔵のフレームシンクロナイザ + エフェクタ分?

普通

なし

簡単,安全,高速

高価,重い,陳腐化しやすい,PowerPoint を動的に使う場合は VBA の知識が要る,アルファチャンネルの取り扱いが難しい

パソコン OS のデスクトップを利用した合成

WPF (C#),Java FX,Adobe Air,Qt,GTK,VCL などのアルファチャンネルを持った GUI ツールキットをキャプチャ映像の上に載せる

安価

キャプチャカードのバッファリング分 + 1 から 3 フレーム不利

中〜多

安価,RAD ツールによってはポトペタで作成できる

キャプチャ映像には干渉できないので,会場の音声を拾ってエフェクトに同期させるなどの高インタラクティブな仕上がりは期待できない

メディアアート用グラフィックライブラリ,VJ ソフトによる合成

Processing,openFrameworks,Cinder,vvvv,Cycling '74 MAX のいずれかとキャプチャカードとの組み合わせ

安価〜中程度

キャプチャカードのバッファリング分 + 1 から 3 フレーム不利

最高

最多

自由度が最も高く画像認識ライブラリの組み込みなどができるため頑張ればインタラクティブに仕上がる。無償のライブラリであれば安価

コーディングに時間がかかる

映像配信用ソフトによる合成

Open Broadcaster Software,Xsplit など

安価

実装依存

OBS であれば拡張可

ゲームエンジンによる合成

Unity + キャプチャカード制御プラグインなど

AVPro で 200 ドルから

実装依存

高い

多い

拡張性が高い

コーディングに時間がかかる

これ以前に作成したテロッパ

吉里吉里/KAG で作成したテロッパ (2003)
フルスクリーンに黒バックのメッセージウィンドウを配置して DSP でのキーイングを前提としたもの。
Processing で作成したウェブカメラ用のテロッパ (2009)
ウェブカメラの映像の上にアルファチャンネルを持った透過 PNG ファイルを配置したもの。Processing Video ライブラリ (Quick Time ベース) , DV カメラ, IEEE1394 カメラドライバ

このテロッパ

これ以降に作成したテロッパ

openFrameworks で作成したテロッパ (2017)
HDMI 入力の映像の上に文字列を描画しているもの。ofxBlackmagic2, ofxTrueTypeFontUC, ofxJoystick, ofOsc, あんずもじフォント, キャプチャ装置 (Blackmagic Design Intensity Shuttle for USB 3.0), HDMI 出力付き一眼カメラ, 16-50/2.8 APS-C レンズ

スクリーンショット

動作中のデスクトップ
起動画面
表示ウィンドウ側
動作イメージ
操作ウィンドウ側
v0.1.13 操作ウィンドウ原寸
デュアルショックコントローラでは△+上下で素材のフェードインアウト,△+左右で素材の送り戻し,△+左スティックで素材の移動,△+右スティックで素材の拡大・縮小
ティッカー表示(動画

想定ユーザ

想定用途

注意

できること

できないこと

動作要件

ソフトウェア

このソフトウェアの実行には,.NET Framework の 3 系と 4 系の両方と DirectX エンドユーザランタイムのインストールが必要です。また,フルスクリーン表示可能なキャプチャーソフトウェアが必要です。下記のソフトウェアで動作を確認しています。

OS が Windows 7 SP1 の場合

Windows 7 SP1 環境では,次の 2 つを Microsoft ダウンロードセンターからダウンロードしてインストールしてください。

Windows 7 SP 1 では,.NET Framework 3.5 が標準でインストールされていますので,3 系のインストールは必要ありません。

OS が Windows 8 以降の場合

Windows 8 以降の環境では,「コントロールパネル」->「プログラムと機能」->「Windows の機能の有効化または無効化」から .NET Framework 3.5 を有効化するのに加えて DirectX エンドユーザランタイムをインストールしてください。

DirectX エンドユーザランタイムをインストールできない場合は Microsoft DirectX SDK June 2010 をインストールしてください。インストールオプションのすべてをインストールしなくても,Runtime と Utilities のみで動くようです。

Windows 8 以降では,.NET Framework 4.5 が標準でインストールされていますので,4 系のインストールは必要ありません。

ハードウェア

テロップの表示のみであれば,コンピュータ単体で実行できます。

テロップと外部入力映像の合成には次のハードウェアが必要です。

映像と音声を完全にリップシンクさせたい場合は音声側にディレイを噛ませる必要があります。

オプション機能の動作要件

ゲームパッドを使った操作

シリアル入力のテロップ表示

動作確認

OS とランタイム

コンピュータ

キャプチャデバイスとキャプチャソフトウェア

一応映るものの結構な確率で不安定な組み合わせ

コントローラ